今日こそ結婚のご挨拶
2002年6月11日しないといけないんだけど、お昼までお布団でごろごろしてた。
ママがあっちの部屋で起きてお掃除とかしている音が聞こえたけど、
昨日の夜も結局なんだかんだいって寝たの遅かったし、
一昨日の寝不足もあるしと思って、
こんな時でないと若が体休めないから寝かせておいた。
(私が普通に寝てただけ?)
私は休みの日に寝だめするタイプだから昼頃起きるのは普通だけど、
若は仕事が仕事だけに休み自体少なくて、
それなのに昼まで寝ているのはもったいないという人。
だから普段の休みはなるべく早く起きてお出かけするようにしているんだそう。
でも、ここで早起きしたら、しばらく休みないだろうし、
あとが保たないだろうと思ったから寝させておいたの。
(一応気を遣っているつもり)
やっと昼頃起き出して、朝(昼?)ご飯作って食べて、
昨日お風呂に入りそびれたからそれぞれお風呂に入って。
若は結婚の話を言い出すタイミングを昨日から窺っていたらしいけれど、
なかなかきっかけが難しく言い出せなかった。
私は、パジャマでそういう話になるのもやかななんて考えてた。
だって一生に一度のことだもんね(いつまでパジャマ着てるんじゃ)
そして、私自身ちょっと緊張していた。
だって、なんかこわいじゃん。
これで結婚の話したら本当に本格的に動き出しちゃうんだよ。
なんかどきどきじゃん。
決めてしまうことがちょっと怖かった。
今までにも何度もそう思ったけど、
やっぱり今回も決めてしまうことが怖いと思った。
それでも来るときは来てしまう。
(来ないとそれはそれで困るけど。)
お風呂上がって服着替えて、それでも私は往生際悪く
紅茶を入れたりして時間を稼いでいた。
でも、もう、いい加減ここしかないだろうという雰囲気になっていた。
紅茶を出して、席について。
それまで普通にパートの話とかしていたママと若も黙って。
一瞬の間のあとに若が切り出した。
「今回は飛龍さんと結婚をしようと思いましてそのご挨拶に来ました。
僕たちは、つきあい始めてからまだ期間も短いですが、
一緒にがんばっていこうと決めました。
いろいろとあるとは思いますが、一生をお互い刺激しあいながら行かれたらいいなと思っています。」
ママの第一声、笑いながら
「反対です」
おいおい(^^ゞいきなりかい。
でも、そのあとで、
遠いのが心配、普通のおうちではなく神社であることが心配だけれども、
うちとしては願ってもないこと。
ご両親にもお会いしているし、その点は安心している。
よろしくお願いします。
と言った。
若は心配がるママに誠実に一つ一つ安心させるように答えていた。
「神社であることによる、特別な事はあると思うけど、
そういうことだけ1度覚えてしまえばあとは普通の家と変わらない。
遠いことについては飛龍さんとも話していたけれど、
確かに、ちょっと来てと言って行かれる距離ではないかもしれない。
でも、いつでも来てもらって構わないし、
もし、お母さんが、うちの町に行ってもいいわと思ったらいつでも引っ越してきてください。」
ママはいつも私に言っていたことを言った。
「文化も違うだろうし、人付き合いの関係も違うだろうし、
最初のうちは飛龍も分からないことだらけだから、
いろいろ聞くと思うけど、その辺は若さんがちゃんと考えて、
遠慮しないでなんでも言ってやってください。
最初の何年かはこの人も慣れなくて若さんも苦労すると思うけど、
その辺はしっかりとよろしくお願いします。」
「文化が違うところ、神社特有のところは僕が責任を持って
飛龍さんがうまくやっていけるようにします。
人付き合いは、確かに田舎の干渉はあるかもしれないけど、
都会のそれとは違ってもっと温かいというか、
都会は近所の人の動向を気にするにしても、興味本位のところが大きいけれど、
田舎は親しくなれば、本当に心配してくれる。
本当に親身になってくれる風土があると思います。
基本的なところは田舎だから、都会だからということはないと思うんですよ」
「とにかく、話し合いだけはしっかりしてね。
常識が全然違うだろうから、うちはこれが常識と思っていても、
そちらは違うことが常識だろうと思っているということはよくあるだろうし、
そういうことは話をしなければ分からないこと。
常識なんだからこうするのが当たり前だと思っていても、
そのとおりにしないことを不満に思うようになったらよくないから。
言わなかったら何も伝わらない。
何でも遠慮なく言うことを心がけて欲しい。」
これはうちの両親の間に起きたこと。
話し合いが全然なく、うちの父は言わなくても分かるだろう、
このくらい分かれ、それが常識だろう、という人だったから、
ママは結局最後まで意志が通じなくて、
何を考えていたのか分からなくて、終わっている。
それがとにかく悔しかったんだと思う。
だから、私にはそういう思いをして欲しくないというのが現れていた。
若のうちは、何でもよく話をするうちだから、大丈夫だろうとは思う。
若もいろいろな話をする人だし。
<<続く>>
ママがあっちの部屋で起きてお掃除とかしている音が聞こえたけど、
昨日の夜も結局なんだかんだいって寝たの遅かったし、
一昨日の寝不足もあるしと思って、
こんな時でないと若が体休めないから寝かせておいた。
(私が普通に寝てただけ?)
私は休みの日に寝だめするタイプだから昼頃起きるのは普通だけど、
若は仕事が仕事だけに休み自体少なくて、
それなのに昼まで寝ているのはもったいないという人。
だから普段の休みはなるべく早く起きてお出かけするようにしているんだそう。
でも、ここで早起きしたら、しばらく休みないだろうし、
あとが保たないだろうと思ったから寝させておいたの。
(一応気を遣っているつもり)
やっと昼頃起き出して、朝(昼?)ご飯作って食べて、
昨日お風呂に入りそびれたからそれぞれお風呂に入って。
若は結婚の話を言い出すタイミングを昨日から窺っていたらしいけれど、
なかなかきっかけが難しく言い出せなかった。
私は、パジャマでそういう話になるのもやかななんて考えてた。
だって一生に一度のことだもんね(いつまでパジャマ着てるんじゃ)
そして、私自身ちょっと緊張していた。
だって、なんかこわいじゃん。
これで結婚の話したら本当に本格的に動き出しちゃうんだよ。
なんかどきどきじゃん。
決めてしまうことがちょっと怖かった。
今までにも何度もそう思ったけど、
やっぱり今回も決めてしまうことが怖いと思った。
それでも来るときは来てしまう。
(来ないとそれはそれで困るけど。)
お風呂上がって服着替えて、それでも私は往生際悪く
紅茶を入れたりして時間を稼いでいた。
でも、もう、いい加減ここしかないだろうという雰囲気になっていた。
紅茶を出して、席について。
それまで普通にパートの話とかしていたママと若も黙って。
一瞬の間のあとに若が切り出した。
「今回は飛龍さんと結婚をしようと思いましてそのご挨拶に来ました。
僕たちは、つきあい始めてからまだ期間も短いですが、
一緒にがんばっていこうと決めました。
いろいろとあるとは思いますが、一生をお互い刺激しあいながら行かれたらいいなと思っています。」
ママの第一声、笑いながら
「反対です」
おいおい(^^ゞいきなりかい。
でも、そのあとで、
遠いのが心配、普通のおうちではなく神社であることが心配だけれども、
うちとしては願ってもないこと。
ご両親にもお会いしているし、その点は安心している。
よろしくお願いします。
と言った。
若は心配がるママに誠実に一つ一つ安心させるように答えていた。
「神社であることによる、特別な事はあると思うけど、
そういうことだけ1度覚えてしまえばあとは普通の家と変わらない。
遠いことについては飛龍さんとも話していたけれど、
確かに、ちょっと来てと言って行かれる距離ではないかもしれない。
でも、いつでも来てもらって構わないし、
もし、お母さんが、うちの町に行ってもいいわと思ったらいつでも引っ越してきてください。」
ママはいつも私に言っていたことを言った。
「文化も違うだろうし、人付き合いの関係も違うだろうし、
最初のうちは飛龍も分からないことだらけだから、
いろいろ聞くと思うけど、その辺は若さんがちゃんと考えて、
遠慮しないでなんでも言ってやってください。
最初の何年かはこの人も慣れなくて若さんも苦労すると思うけど、
その辺はしっかりとよろしくお願いします。」
「文化が違うところ、神社特有のところは僕が責任を持って
飛龍さんがうまくやっていけるようにします。
人付き合いは、確かに田舎の干渉はあるかもしれないけど、
都会のそれとは違ってもっと温かいというか、
都会は近所の人の動向を気にするにしても、興味本位のところが大きいけれど、
田舎は親しくなれば、本当に心配してくれる。
本当に親身になってくれる風土があると思います。
基本的なところは田舎だから、都会だからということはないと思うんですよ」
「とにかく、話し合いだけはしっかりしてね。
常識が全然違うだろうから、うちはこれが常識と思っていても、
そちらは違うことが常識だろうと思っているということはよくあるだろうし、
そういうことは話をしなければ分からないこと。
常識なんだからこうするのが当たり前だと思っていても、
そのとおりにしないことを不満に思うようになったらよくないから。
言わなかったら何も伝わらない。
何でも遠慮なく言うことを心がけて欲しい。」
これはうちの両親の間に起きたこと。
話し合いが全然なく、うちの父は言わなくても分かるだろう、
このくらい分かれ、それが常識だろう、という人だったから、
ママは結局最後まで意志が通じなくて、
何を考えていたのか分からなくて、終わっている。
それがとにかく悔しかったんだと思う。
だから、私にはそういう思いをして欲しくないというのが現れていた。
若のうちは、何でもよく話をするうちだから、大丈夫だろうとは思う。
若もいろいろな話をする人だし。
<<続く>>
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