若の第一声、「昨日はごめんね」
ほんと、よくあやまるよな。
あっさりとあやまってしまう若。
私は今日一日悶々としてた。
どうしていいか分からなくて、
どうして私の言っていることが理解できないのかが分からなくて、
どうすればいい奥さんになれるのか分からなくて。

今日、母のお友達で、私も知っている人と結婚の話をしていた。
「たぶんそういうおうちなら、
“お嫁さん”を求めているだろうね。」
「あなたは頭がいいから、神社のことにしても
こうした方がいいとか分かってしまうだろうけど、
それを言われることは求められていないだろうね。男はそういうの嫌がると思うよ。
女はそういうことに口を出さなくていいって考え方じゃない?
それを、ストレートに言いたくなるだろうけど、
そうじゃなくて、時期を見計らって、
さりげなく提案するようにしないと。」
「旦那さんになる人と対等なところにいられるのは
嫌がるだろうね。だから、神職の資格にしても、
同じレベルになってしまうのはしばらく待った方がいいと思うよ。
あなたならすぐに旦那さんと同じレベルの資格を
取れてしまうだろうけど、一つ下のところに押さえておいて、
他のところであなたは下なんですっていうところ、
旦那様に従っているんです、なにもわからないんですって
イメージを作ってからじゃないとまずいだろうね。」
「旦那さんにしてみたら、仕事だからね。
自分の仕事にあれこれ口出されるのは嫌がるだろうね。」
「なんでもとりあえず“はいはい”って言っておけばいいのよ。
そうやってかわいがられるようにしておかないとね。
なんにもできなくてしょうがないわねって思われるように
しておかないといけないんだろうなぁ」

はぁ。私にはできそうにありません。
ついつい、きつい物言いになってしまいます。
ついつい、白黒はっきりさせようとしてしまいます。
ついつい、自分が自信あることについては
こうなんだって言い張ってしまいます。
自信がないことについてはいくらでもばかになれるんですけどね。
ついつい、目立ちたがってしまいます。
本当はかなり保守的な人間だけど、こだわりをもってしまうと、
ついつい、人と違うことしたくなってしまいます。

ああ、そんな私に、出しゃばらない、裏方に徹する、
夫に従順ないい奥さんなんてやれって方が無理なんじゃないでしょうか…

「しょうがないよ。そういうところにお嫁に行くって決めたんだから。
うまく立ち回れるようにならないと。」
「男の子はお母さんのような人をお嫁さんにしたがるからね。
お母さんがそういう、裏方に徹して神社のことには
口を出さないような人なんでしょ?
だから、そうなることをお嫁さんにも求めるだろうね。
ご両親はかなりの亭主関白みたいなかんじだからねぇ。」
「出っぱるのと自分の望みを叶えるのは違うんだから、
出っぱらないように言い方やタイミングをうまく考えて、
望みが叶うような方向に持っていくようにしないと。」
「白とか黒とか言うんじゃなく、グレーねーって
言えるようにならないとダメよ。
自分は黒と思ってもグレーねーって言っておいて、
そのうちあれはやっぱり黒でしたねなんて言う機会も
あるかもしれないから、その時にそう言えばいいのよ。」

どう考えても、おとなしくしていられそうにない。
そんな風に裏に徹していたらフラストレーションたまりそう。

「それなら、趣味に生きるしかないね。
陶芸とかやればいいじゃない。」
うん、そうするしかないかもしれない。
中途半端に望みを持ちながら叶えられないでいるよりも、
望みは捨ててしまって、たまに関われたら良かったねってくらいに
しておいた方がいいのかもしれない。
かといって、全然関知しませんってわけにもいかないんだからねぇ。

そんな風に言われたことを考えていたら、
とてもじゃないけど自信なんてない。
絶対出っぱってしまいそう…
そうするのがいいと思ったらいいって言い張ってしまうから。


昨日のケンカの後遺症もあって、
何もする気が起きなくて、何も考えられなくて、
かなりブルーになっていました。
私は自分がどうすればいいんだろうということで
頭がいっぱいだった。

そんな状態で、電話もしたくなくて、
若からかかってくるまでかけようとはしなかった。
そして、いきなり謝られて、
そうやって謝れるのがすごいなと思う反面、
その考え方にはついていけないものがあるなと思った。
でもとりあえず、私もイライラしていたからああいう事になったと思ったから、
ごめんねとは言っておいた。

「若は周りを気にするばかりで、
自分の希望とかやりたいことを言わないね。」
「俺は基本的にものぐさだから、あっちこっち調整したりするのが
めんどくさい。それよりも、状況に任せてしまった方がうまくいく」

若は飛龍のことを言っているわけじゃないんだけどと断った上で、
「俺は昔は人と違うことをしたり、奇抜なことをしたいと思ったり、
いろいろやっていたけれど、それが挫折して実家に戻ってきて、
神職になったから、職業柄っていうこともあるかもしれないけど、
周りに対して気を遣わないといけない、
周りの人から受け入れられないといけないし、
経験上、希望を強く押し出したり、奇抜なことをしたりすると、
結局傷つくことが多い。そういうトラウマみたいなものがあるから、
周りに合わせていこうとする。周りとの調和を重んじている。」
「若は自分の夢とか希望とかがなくて、
そういうのを自然に抱かないでいられるわけだけど、
私は夢も希望もこだわりもあるって事でしょ。」
「そんなふうに、志が低いと言われる筋合いじゃない。」

他にもいろいろ話をしたけれど、もう覚えていない。
結局、若は「あんたは人の話を全然ちゃんと聞かない。
どうしてそうやって曲解できるのか、
ちっともわかろうとしない」
って怒ってた。

私は、結局、何を言われても
“おまえが悪い、おまえのわがままだ、
おまえは自己中心的で周りのことを考えていない”
と言っているように聞こえてしまう。

トラウマ

だから、若が自分の経験を話して、その経験があるから、
私の行動に対しても苦々しく思ってしまうと言っていても、
私に対する非難だと受け取ってしまう。


自分が周りの人のことがよく分かって、
自然と気を遣えて、気を配れて、気が利いて、
そう、できるようになりたいのにできないから、
指摘されると余計に傷ついてしまう。

いい奥さんになりたくて、裏からちゃんと支えてあげられる、
はいはいって言ってみんなからかわいがられる奥さんになりたいのに、
できそうにない。
根本的な性格から簡単にはいかなそう。
そうしたいのにできないことを
できていないじゃないかと指摘されるのが怖い。
拒否反応を起こす。
そして、自己防衛本能が働いて攻撃に転じる。

悪循環。

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